中古住宅の内覧で聞くことは何?夫婦で確認したいポイントも紹介

小島 昌平

筆者 小島 昌平

不動産キャリア8年

人生の中でも大きなお買い物に携われることを誇りに思います。
安心して新生活をスタートできるようお手伝いさせて頂きます。
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中古住宅の購入を考え始めた時、内覧はとても大切なステップです。しかし、「どこを見れば良いのか」「何を質問すれば安心できるのか」と悩んでいませんか。本記事では、内覧前の準備から当日チェックすべきポイント、売主への質問内容まで、分かりやすく丁寧に解説します。初めてでも安心して中古住宅を内覧できるよう、必要な情報をまとめました。理想の住まい探しに、この記事をぜひご活用ください。

中古住宅の内覧は、理想のマイホームを見つけるための重要なステップです。事前の準備と適切な持ち物を用意することで、内覧をより有意義なものにできます。

内覧前の準備と持ち物


内覧を成功させるためには、以下の準備と持ち物が役立ちます。


物件情報の事前確認とリストアップの重要性


内覧前に、物件の基本情報をしっかりと確認し、気になる点をリストアップしておくことが大切です。これにより、当日のチェック漏れを防ぎ、効率的に内覧を進められます。


内覧時に必要な持ち物の準備


内覧時には、以下の持ち物を用意すると便利です。


 
   
   
 
 
   
   
 
 
   
   
 
 
   
   
 
 
   
   
 
 
   
   
 
持ち物用途
メジャー家具やカーテンのサイズ確認、部屋の寸法測定に使用します。
カメラ(スマートフォン可)気になる箇所や全体の雰囲気を記録するために役立ちます。
筆記用具と間取り図のコピー気づいた点や寸法を直接書き込むことで、後で見返しやすくなります。
スリッパ室内を清潔に保つために持参すると良いでしょう。
懐中電灯暗い場所や収納の奥などを確認する際に便利です。

内覧時のチェックポイントをまとめたリストの作成方法


内覧時に確認すべきポイントを事前にリストアップしておくと、見落としを防げます。例えば、建物の構造や設備の状態、周辺環境など、重要な項目をチェックリストにまとめておきましょう。


これらの準備と持ち物を整えることで、内覧をスムーズかつ効果的に進めることができます。理想の住まいを見つけるために、しっかりと準備をして内覧に臨みましょう。

内覧時に確認すべき建物の状態


中古住宅を購入する際、内覧時に建物の状態をしっかりと確認することが重要です。以下のポイントを参考に、建物の構造や設備の状態をチェックしましょう。


まず、建物の構造や築年数、耐震性を確認します。建物の構造(木造、鉄骨造、RC造など)や築年数を把握し、1981年以前に建築された物件の場合は旧耐震基準で建てられている可能性があるため、耐震診断や補強の有無を確認することが大切です。1


次に、壁や天井のひび割れ、床の傾きなどの劣化状況をチェックします。外壁や基礎部分にひび割れがないか、室内の床に立って傾きを感じないかを確認しましょう。2


また、設備(キッチン、バス、トイレなど)の動作確認と不具合の有無も重要です。水道のさび水が出ないか、給排水管のつまりがないか、換気扇の吸い込みが正常かなどをチェックしましょう。2


以下に、内覧時に確認すべき主なポイントを表にまとめました。


 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
確認項目具体的なチェックポイント注意点
建物の構造・築年数・耐震性構造の種類、築年数、耐震診断や補強の有無1981年以前の建物は旧耐震基準の可能性あり
劣化状況外壁や基礎のひび割れ、室内の床の傾きひび割れや傾きがある場合、専門家の診断が必要
設備の動作確認水道のさび水、給排水管のつまり、換気扇の吸い込み不具合がある場合、修繕費用を考慮する

これらのポイントをしっかりと確認し、必要に応じて専門家の意見を求めることで、安心して中古住宅を購入することができます。


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売主や不動産会社に質問すべき事項


中古住宅の内覧時には、物件の詳細を把握するために、売主や不動産会社の担当者に積極的に質問することが重要です。以下に、確認すべき主なポイントを挙げます。


過去のリフォーム履歴や修繕の有無、内容の詳細確認


物件の維持管理状況を知るために、以下の点を確認しましょう。


     
  • 過去にどのようなリフォームや修繕が行われたか。
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  • リフォームの実施時期と具体的な内容。
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  • 修繕が必要となった理由や、その後の経過。

  • これらの情報は、将来的なメンテナンス計画や費用の見積もりに役立ちます。


    売却理由や引き渡し時期、価格交渉の余地についての質問方法


    売却の背景や取引条件を理解するために、以下の質問を行いましょう。


       
    • 売却の理由(転勤、家族構成の変化など)。
    •  
    • 希望する引き渡し時期やスケジュール。
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    • 価格交渉の余地や条件の柔軟性。

    • これらの情報を得ることで、購入計画をより具体的に立てることができます。


      近隣住民の情報や地域の治安、生活環境に関する聞き取りポイント


      快適な生活を送るために、周辺環境についても確認が必要です。


         
      • 近隣住民の家族構成や生活スタイル。
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      • 地域の治安状況や過去のトラブルの有無。
      •  
      • 周辺の生活施設(スーパー、病院、学校など)の利便性。

      • これらの情報は、実際の生活をイメージする際に役立ちます。


        以下に、内覧時に確認すべき主な項目を表にまとめました。


         
           
           
           
         
         
           
           
           
         
         
           
           
           
         
         
           
           
           
         
        確認項目具体的な質問内容確認の目的
        リフォーム履歴過去のリフォーム内容と時期将来のメンテナンス計画の参考
        売却理由売却の背景や理由物件の問題点の有無を確認
        周辺環境近隣住民の情報や治安状況生活の快適性を評価

        これらの質問を通じて、物件の詳細な情報を把握し、納得のいく住まい選びを進めてください。

        周辺環境と生活利便性のチェック


        中古住宅を内覧する際、建物自体の状態だけでなく、周辺環境や生活利便性の確認も非常に重要です。これらの要素は、日々の生活の快適さや将来的な満足度に大きく影響します。以下に、具体的なチェックポイントを詳しくご紹介します。


        最寄りの交通機関や通勤・通学の利便性の確認方法


        まず、最寄りの駅やバス停までの距離と所要時間を実際に歩いて確認しましょう。地図上では近く見えても、信号の数や歩道の状況、坂道の有無など、実際に歩いてみないと分からない要素が多くあります。特に、通勤・通学時間帯の交通機関の混雑状況や運行本数、最終便の時間なども調べておくと安心です。これらの情報は、日々の移動のストレスを軽減するために欠かせません。


        スーパー、病院、学校など生活施設の距離や利便性の評価


        日常生活に必要な施設が近くにあるかどうかも重要なポイントです。以下の表に、主な生活施設と確認すべき項目をまとめました。


         
           
           
         
         
           
           
         
         
           
           
         
         
           
           
         
        施設確認ポイント
        スーパー・コンビニ営業時間、品揃え、価格帯
        病院・クリニック診療科目、診療時間、評判
        学校・保育園距離、通学路の安全性、評判

        これらの施設が徒歩圏内にあると、日々の生活が格段に便利になります。特に、小さなお子様がいるご家庭では、保育園や学校の距離や通学路の安全性をしっかり確認することが大切です。


        騒音や臭い、日当たりなど住環境に影響を与える要素のチェックポイント


        住環境の快適さを左右する要素として、騒音や臭い、日当たりなどがあります。以下の点に注意して確認しましょう。


           
        • 騒音:近隣に高速道路や幹線道路、鉄道、工場、繁華街などがないか確認します。これらの施設が近いと、昼夜を問わず騒音に悩まされる可能性があります。
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        • 臭い:周辺に飲食店や工場、ゴミ処理施設などがある場合、特定の時間帯に臭いが発生することがあります。内覧時だけでなく、異なる時間帯にも訪れて確認することをおすすめします。
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        • 日当たり:建物の向きや周囲の建物の高さ、配置によって日当たりが変わります。特に冬場の日照時間や、将来的に周囲に高い建物が建つ可能性がないかも確認しておくと安心です。

        • これらの要素は、実際に現地を訪れて五感で感じ取ることが重要です。可能であれば、平日と週末、昼と夜など、異なる時間帯に複数回訪れて確認することで、より正確な情報を得ることができます。


          以上のポイントをしっかりと確認し、周辺環境と生活利便性を総合的に評価することで、より快適で満足度の高い住まい選びが可能となります。

          まとめ

          中古住宅の内覧は、単なる見学ではなく、現地で物件の状態や周辺環境を自分の目で確かめる貴重な機会です。事前に必要な持ち物や確認事項をリストアップし、効率良くチェックすることで、後悔しない住まい選びにつながります。建物の劣化や設備の不具合、周辺環境の利便性をしっかり見極め、不明点は売主や不動産会社に丁寧に質問しましょう。一つ一つ確認することで、家族みんなが安心して暮らせる住まいが見つかります。迷った時はぜひご相談ください。