中古住宅を購入する際のチェックポイントは?見落としやすい住宅選びの注意点も紹介

小島 昌平

筆者 小島 昌平

不動産キャリア8年

人生の中でも大きなお買い物に携われることを誇りに思います。
安心して新生活をスタートできるようお手伝いさせて頂きます。
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中古住宅の購入を検討しているご夫婦のみなさま、家選びにはどのようなポイントを重視されていますか。外観や室内の状態、周辺環境まで、安心して暮らすためには事前に確認すべき点が多くあります。大切な資産となる住まい選びで後悔しないためにも、本記事では中古住宅を見学・購入する際に押さえておきたいチェックポイントを、分かりやすく解説します。失敗しない住まい選びの参考にしてください。

中古住宅を購入する際、建物の構造と外観の確認は非常に重要です。以下のポイントを参考に、慎重にチェックを行いましょう。

建物の構造と外観の確認


中古住宅を購入する際、建物の構造と外観の確認は非常に重要です。以下のポイントを参考に、慎重にチェックを行いましょう。


まず、基礎や外壁にひび割れや劣化がないかを目視で確認します。基礎部分に幅0.5mm以上のひび割れがある場合、構造的な問題がある可能性があります。また、外壁のひび割れや塗装の剥がれは、建物の耐久性に影響を及ぼすことがあります。特に、外壁の目地に使用されるシーリング材が劣化していると、雨水の浸入原因となるため注意が必要です。


次に、屋根や雨樋の状態を遠目からチェックし、破損やズレがないかを確認します。屋根材がズレていたり、破損していると、雨漏りの原因となります。また、雨樋が詰まっていたり、破損していると、適切な排水が行われず、外壁や基礎部分の劣化を招く可能性があります。


さらに、シロアリ被害や腐食の兆候がないか、専門家に相談することを検討します。床下や柱にシロアリ被害の痕跡(蟻道や食害痕)がないかを確認することが重要です。シロアリ被害は建物の耐久性を大きく損なうため、専門家による詳細な調査を依頼することをおすすめします。


以下に、建物の構造と外観の主なチェックポイントを表にまとめました。


 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
チェック項目確認内容注意点
基礎・外壁のひび割れ幅0.5mm以上のひび割れがないか構造的な問題の可能性
屋根・雨樋の状態破損やズレ、詰まりがないか雨漏りや排水不良の原因
シロアリ被害蟻道や食害痕がないか建物の耐久性低下のリスク

これらのポイントをしっかりと確認し、安心して住める住宅を選びましょう。

室内の状態と設備のチェック

中古住宅を購入する際、室内の状態や設備の確認は非常に重要です。以下のポイントを参考に、慎重にチェックを行いましょう。


床や壁、天井の状態を確認する

まず、床を歩いてみて、沈みや傾きがないかを感じ取ります。特に水回りの床は劣化しやすいため、注意が必要です。また、壁や天井にシミやカビ、ひび割れがないかを目視で確認します。これらは雨漏りや断熱不良のサインとなることがあります。


ドアや窓の開閉状態をチェックする

ドアや窓を実際に開閉してみて、スムーズに動くか、引っかかりや歪みがないかを確認します。建物の歪みは、開口部に現れることが多いため、注意深く観察しましょう。


設備の動作確認を行う

給湯器やエアコン、電気配線などの設備が正常に作動するかを確認します。特に給湯器は、15年以上経過している場合、交換が必要となることが多いです。また、コンセントの数や配置、分電盤の容量に余裕があるかもチェックしましょう。


以下に、室内チェックの主なポイントを表にまとめました。


 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
チェック項目確認内容注意点
床・壁・天井沈み、傾き、シミ、カビ、ひび割れの有無特に水回りや天井の角に注意
ドア・窓開閉のスムーズさ、歪みの有無建物の歪みが反映される可能性あり
設備給湯器、エアコン、電気配線の動作確認給湯器の年式やコンセントの配置も確認

これらのポイントをしっかりと確認し、安心して新生活を始められる住まいを選びましょう。

周辺環境と敷地の確認

中古住宅を購入する際、建物自体の状態だけでなく、周辺環境や敷地の状況も重要なチェックポイントです。これらは日々の生活の快適さや安全性に直結します。以下に、具体的な確認項目を挙げていきます。


1. 生活施設へのアクセスを確認する

日常生活を快適に送るためには、最寄り駅やスーパー、学校などの生活施設へのアクセスが重要です。実際に現地を訪れ、徒歩や自転車での移動時間を確認しましょう。また、通勤・通学時間帯の交通量や混雑状況も把握しておくと安心です。


2. 災害リスクを把握する

購入予定の物件が自然災害のリスクが低い地域に位置しているかを確認することは非常に重要です。自治体が提供するハザードマップを参照し、洪水や土砂災害の危険性がないかを調べましょう。特に、近年の気象変動を考慮すると、これらの情報は欠かせません。


3. 敷地内の安全性を確認する

敷地内の擁壁や排水状況を確認し、水はけや安全性をチェックすることも大切です。擁壁がある場合、水抜き穴が適切に設置されているか、また詰まっていないかを確認しましょう。これにより、地盤の安定性や雨天時の水はけの良さを判断できます。


以下に、周辺環境と敷地の確認ポイントをまとめた表を示します。


 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
確認項目具体的な内容確認方法
生活施設へのアクセス最寄り駅、スーパー、学校などへの距離と所要時間実際に現地を訪れ、徒歩や自転車で移動時間を測定
災害リスク洪水や土砂災害の危険性自治体のハザードマップを参照
敷地内の安全性擁壁の状態、水抜き穴の有無と詰まり、排水状況目視で確認し、必要に応じて専門家に相談

これらのポイントをしっかりと確認することで、安心して新生活をスタートさせることができます。物件選びの際は、建物だけでなく、周辺環境や敷地の状況にも目を向け、総合的に判断することが大切です。

法的事項とリフォームの可能性の確認


中古住宅を購入する際、法的な側面とリフォームの可能性をしっかりと確認することが重要です。以下のポイントを押さえて、安心して新生活を始めましょう。


まず、登記簿謄本を取得し、所有権や抵当権の有無を確認します。これにより、物件の権利関係が明確になり、将来的なトラブルを防ぐことができます。


次に、過去のリフォーム履歴や修繕計画を確認しましょう。これにより、建物の維持管理状況や今後必要となるメンテナンスの計画が立てやすくなります。


さらに、希望するリフォームが可能かどうか、建物の構造や法的制限を確認することも大切です。特に、建築基準法や地域の条例による制限がないかを調べ、計画通りのリフォームが実現可能かを確認しましょう。


以下の表に、確認すべき主なポイントをまとめました。


 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
 
   
   
   
 
確認項目内容確認方法
登記簿謄本所有権や抵当権の有無法務局で取得
リフォーム履歴過去の工事内容や修繕計画売主や管理会社に確認
法的制限建築基準法や地域条例の制限自治体の窓口や専門家に相談

これらの確認を怠ると、後々予期せぬ問題が発生する可能性があります。慎重に調査を行い、安心して新たな住まいを手に入れましょう。


まとめ

中古住宅を検討する際には、建物の外観や構造の状態、室内や設備の劣化状況を細かく見極めることが大切です。周辺環境や敷地の安全性、普段の生活動線も事前によく把握しておきましょう。また、法的な権利関係や将来のリフォーム計画まで確認しておくことで、購入後のトラブルを防ぐことができます。ご自身とご家族が安心して新生活を始めるためには、慎重なチェックが必要です。これらのポイントを踏まえて、中古住宅の選び方を前向きに進めてみてください。